2025.05.23

基盤作り

入塾して約一か月半が経ちました。
第一線で活躍されている方々と同じ空間で作業をすることに最初は慣れずにいましたが、今ではこの張り詰めた緊張感を心地よく感じられるようになりました。インプットの日々で頭がパンクしそうになる大変な日もありますが、新しいことを学べる喜びがモチベーションとなり、毎回の授業を楽しみにしながらスタジオへと向かっています。

一年間の目標ですが、プロのアニメーターになることは大前提で、そのうえで基礎画力を上げ、これからのアニメーター人生の基盤を作る一年にしたいと考えています。
教室に通っていて痛感したことは「画力不足」です。ただひたすら描けばよいのではなく頭を使って考え、研究しながら描く。これがすごく難しい。やってみたい演技があっても画力のなさで表現できないことがたくさんあります。見えない目標に向かっているようで逃げ出したくなる時もありますが、ほんの少しずつでも成長している自分の姿を確認できるたびに頑張ろうという気持ちになります。最初の授業で講師の方が「天才ほど人一倍努力をする」とおっしゃっていてすごく嬉しい気持ちになったのを覚えています。理由なく天才の人はおらず、努力をすれば何にでもなれるような気がして、日々の練習に身が入り、やる気にも繋がっています。

これからたくさんの壁が立ちふさがると思います。その壁を前にしたときにちゃんと越えられるようしっかりとした基盤を作っていきたいです。
すでに一か月半経っていることに危機感を持つとともに、後悔のない一年にしたいと思います。

アニメーター科講師の北之原です。
4月に入塾した34期生の最初の授業を終えました。
教科書を基に、常識的な知識の講義です。同時にアニメーションの作り方を考えて、一年間何を学ぶかの整理をします。
絵に命を吹き込むとは何か?
その為に必要な事は何か?
プロになってから、必要な事は何か?
客観的に考えながら、目標を明確にしていきました。
正解は一辺倒ではないですから、個人の資質を生かしながらの進め方が理想だと考えています。
最初の実技は、描きながら自身の画力と向き合って、今後の練習につなげる事を進めています。

いつもプロ養成塾のブログをご覧いただき、ありがとうございます。

アニメーター科第35期生(2026年4月入塾)の募集が開始いたしました。
入塾審査のエントリー受付は5月19日(月)午前10:00締め切りです。

プロのアニメーターを目指す皆様からのご応募をお待ちしております!

現在私は「障害物を越える」という課題に取り組んでいます。

柵を飛び越えるという動きで、一度は経験したことのある動きであるのに自分で実際にやってみてもなかなか描くことが難しい課題でした。

自分が思っているよりも動きが大きかったり、固定概念でイメージしているところがあったりしてなかなか動きを自然に見せるような動きの演技プランを立てることに苦戦を強いられました。

また、パースもかかっていることもあって描くのが難しいポーズになるところもあり、何度も描いては消してのトライ&エラーでした。

この課題からは、実際の動きをよく観察して、何が要点になっているのか、動きの支点がどう変化したのか、動きのエネルギーの流れはどのようになっているのかなど、様々なところに注目してそれを一つ一つ汲み取ることの大事さを学びました。これをしないとあやふやなイメージのまま描くことになり、動きがチグハグになったり不自然な動きの流れになったりしてしまいます。

自然な動きを表現するためにはもっと誠実に観察をして様々な発見をしていかなければならないのだと改めて痛感しました。

この課題から得た学びや発見を他の課題にもしっかりと反映させて、自分がイメージした「自然な動き」を描けるようにこれからも鍛錬していきます。

アニメーター科講師の大野です。

今の時期は、前期生が卒業制作のラストスパートからいよいよ完成させる頃です。
また後期生はレイアウトの授業や動きの課題に取り組んでいます。

私はその中で動きについて担当しています。

絵を動かすことはアニメーションの一番面白いところです。
塾生には、課題・制作で動かす面白さがより感じられるといいなと思いながら授業をしています。

課題を取り組む塾生にとっていざ描き進めると、イメージはあるのになかなか思うように描けないときがあり、苦しいと思います。
それを講師が塾生の表現したいことを受け取り、より良くするにはどういったことをすればいいだろうと一緒に悩み、考えながら伝えています。

塾生のあげてくる絵をみていると、同じ課題であっても一人一人が想像するシチュエーションや感情・ポーズは全部違っているのでアニメーションの可能性の広さ、面白さを改めて感じます。

画力や技術は一朝一夕で成長はできませんが、塾で続けてきたことが半年後・一 年後に自身の変化としてきっと感じられると思います。そして絵を動かすこと、アニメーションづくりの面白さを感じてもらいたいです。