発売記念コメント
著者有丈ほえる
KAエスマ文庫で、再び作品を発表できることをうれしく思います。ふり返れば、私がKAエスマ文庫で『この星空には君が足りない!』を刊行したのは、8年前になります。当時の私は楽しかったり、わくわくするような作品を発表したいと考えていました。でも、年月を重ねるにつれて、悲しみこそが最も心に根付く感情なのだと気付きました。消えない悲しみを抱えながら生きることは、想像を絶するほど大変なことなのに、誰も讃えてくれません。だからこそ、私は『記憶の箱庭』を全身全霊で書きあげました。貴方は、教科書にのらない英雄なのだと知らしめるために。この作品を、癒えることのない悲しみと向き合うすべての人に捧げます。
KAエスマ文庫で、再び作品を発表できることをうれしく思います。
ふり返れば、私がKAエスマ文庫で『この星空には君が足りない!』を刊行したのは、8年前になります。
当時の私は楽しかったり、わくわくするような作品を発表したいと考えていました。
でも、年月を重ねるにつれて、悲しみこそが最も心に根付く感情なのだと気付きました。
消えない悲しみを抱えながら生きることは、想像を絶するほど大変なことなのに、誰も讃えてくれません。
だからこそ、私は『記憶の箱庭』を全身全霊で書きあげました。
貴方は、教科書にのらない英雄なのだと知らしめるために。
この作品を、癒えることのない悲しみと向き合うすべての人に捧げます。